どうもRSです!
みなさん、不動産業界においても繁忙期、閑散期があるのはご存知でしょうか?
実は不動産は年間を通して毎月一定のペースで取引されるわけではありません。よく動く時期とそうでない時期があります。
これを知っていないと不動産の売却活動中にご自身の不動産に対して問合せが1件も発生せず、いつまで経っても売れないのではないか、といった不安の種になってしまうかもしれません。
不動産業界の繁忙期・閑散期をしっかりと理解しておくことは不動産を売却する上で重要です。
不動産業界の流れを理解することにより、閑散期の不安を解消することができますし、逆に繁忙期に合わせてしっかりと不動産売却の準備を進めればスムーズな不動産売却を実現することにも繋がります。
今回の記事を読んでいただければ、不動産を売却に適した時期についての理解が深まり、より戦略的に不動産の売却活動を行えるようになると思いますので、ぜひご一読してみてください。
今回の記事はこんな方におすすめの記事です!
- 不動産業界において、不動産が動く時期、動かない時期について知りたい
- 繁忙期に合わせて売却するために、どのように準備を進めるべきかを知りたい
不動産業界の閑散期は8月と12月
不動産業界の閑散期は一般的に8月および、12月といわれております。
その理由は、8月と12月にはお盆や正月といった大型の連休があり、お客様が不動産購入を検討するよりもレジャーや休暇を満喫することを優先する割合が高いことが挙げられます。
東日本レインズが公表している「首都圏中古戸建住宅件数」(集計期間:2023年9月から2024年9月まで)のデータを参照しますと、成約件数の最小の月は8月で951件、ついで1月の962件、(ちなみに12月は1082件)、成約件数の最大の月は3月の1349件、8月との差は398件、件数でいうと約400件の開きがあります。
上記のデータの参照元はこちらから
参照データ置場ルート
トップページ → レインズデータライブラリー → アーカイブの2024
このように通説だけではなく、データ上でも閑散期と言われる所以を確認することができます。
不動産売却を行う場合、この閑散期に物件を市場にリリースすることはできるだけ避けた方が良いです。
というのも、不動産の情報には鮮度のようなものがあり、情報の公開の期間が長期化すると物件に対する問合せが発生しにくくなるからです。
なお、一番問い合わせが発生しやすいタイミングは、不動産情報を市場にリリースした直後です。そこから段々と不動産情報ページの閲覧数、問合せ件数が下がっていき、最終的には全く問合せが発生しなくなります。
※余談ですが、不動産業界では問い合わせのことを「反響」と言います。
閑散期は不動産が動きにくい時期であり、不動産の情報を求めている人が少ない時期といえます。
できるだけ多くの問合せを獲得するためには閑散期とは反対に、不動産の情報を求めている人が多い時期、すなわち繁忙期に不動産の情報を公開することが理想的といえるでしょう。
不動産業界の繁忙期は3月と10月
不動産業界の繁忙期は3月および、10月といわれております。
その理由は、お子様の入学や新学期の開始、また、人事異動による転勤などがあるため、4月または11月の入居を目指して不動産の購入を検討する方が多いことが挙げられます。
先程ご覧いただいた東日本レインズが公表している「首都圏中古戸建住宅件数」(集計期間:2023年9月から2024年9月まで)のデータでは、3月成約件数は1349件、10月は1220件と、8月の成約件数951件と比較すると、不動産が頻繁に取引されていることがわかります。
不動産を売却する際は、できるだけこの時期に不動産の情報公開を行なった方が良いでしょう。
というのも問合せをより多く獲得することができれば、買い手側に早く決断しないと他の人に物件を買われてしまうという心理的なプレッシャーを与えることができるからです。
閑散期で問合せがまばらな状況では、なかなかそうはいきません。
不動産業界の繁忙期を利用した賢い販売戦略
不動産業界の繁忙期・閑散期についてはご理解いただけたでしょうか。
不動産の情報公開を行う時期を検討することは、スムーズな不動産売却を実現する上で非常に有効な方法となり得ます。
では、より具体的な時期について解説してみたいと思います。
例えば3月の繁忙期に合わせて不動産の売却を成功させたいと考えたとします。通常、問い合わせから契約までは少し時間を要しますので、1月の終わりから2月の上旬あたりに不動産の情報を公開するとスケジュール的に無理が無いです。
なお、不動産の情報を公開するタイミングでは、不動産の間取りや写真などの素材が全て揃っていなければなりません。仮に1月末頃に不動産の情報公開を行うのであれば、年明け早々にはこれらの準備を開始ししておく必要があります。
また、建物に欠陥があってリフォームを要する場合は、リフォームの工期を確認し前倒しで準備することが必要になります。
これらの準備を怠ってしまうと売却する不動産の魅力を十分伝えることができませんので、不動産の情報公開時に期待していた程の問合せが得られず、不動産業界の繁忙期のメリットを十分活かせない事態になりかねません。
繁忙期を逃してしまったら、、
不動産の売却を決めた時期によっては、繁忙期に合わせて不動産の情報をリリースすることが難しい場合もあると思います。
そのような場合、次の繁忙期まで不動産情報の公開を延期した方が良いのかと迷うかもしれませんが、決してそのようなことはありません。
不動産が売れるのは、その不動産に対する需要とその取引条件が買い手の希望とマッチしたからに他なりませんので、当然ながらその条件で取引を希望する方が見つかれば繁忙期だろうが、閑散期だろうが不動産は売れます。
ただ、繁忙期の方が不動産が動きやすい状況にはありますので、希望の条件・希望のタイミングでの売却が実現する可能性は高まると思います。
不動産の情報公開のリリースのタイミングを運良く繁忙期に調整することが可能な場合にはぜひ積極的に活用してみて下さい。
今回のまとめ
今回は不動産業界の繁忙期・閑散期について解説してみました。
まとめますとこんな感じになります。
・不動産業界の閑散期は8月と12月
・不動産業界の繁忙期は3月と10月
・不動産業界の繁忙期に合わせて不動産の情報を公開すると問合せの増加が期待できる
・不動産の情報公開の時期は繁忙期に必ず合わせないといけないわけではないが、調整が可能であれば積極的に活用すべき
不動産業界は特に人の移動が発生する時期に需要が高まる業界ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
当然ですが、繁忙期以外でも需要のある不動産は時期を問わず売れます。
ただ、今回ご紹介した繁忙期・閑散期については、うまく使えば不動産売却の際の追い風になると思いますので、ぜひご自身の不動産売却の際に活用してみて下さい。
以上、RSでした!
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